Kiaは2025年7月、米国市場で71,123台を販売し、前年同月比+13.4%を記録しました。1〜7月累計では487,634台と過去最高ペースです。
目次
Kiaってどんなメーカー?
- 韓国最古の自動車メーカー(創業1944年)。
- Hyundai Motor Groupの一員で、2024年は世界260万台を生産し“トップ10”の常連。
- 武器はコスパ+長期保証+攻めたデザインで、北米・欧州を中心に急拡大中。

北米での数字
7月のモデル別トップ5(カッコ内は前年同月比)。
| モデル | 販売台数 | 伸び率 |
|---|---|---|
| Sportage | 14,392台 | +13.9% |
| K4(旧Forte) | 11,188台 | +7.0% |
| Telluride | 10,411台 | +14.6% |
| Sorento | 7,965台 | +10.5% |
| Carnival | 5,982台 | +31.3% |
ラインアップ全体の底上げが際立ちます。





売れ筋モデルの勝因
- Sportage:PHEV拡充でRAV4より安いのにEV走行60 km超。
- K4:希少な手頃セダン。安全装備を標準化し若年層を獲得。
- Telluride:北米専用3列SUVの定番。走行支援アップデートでリース残価も高い。
いずれも「安全装備を標準化しつつ価格据え置き」が共通点で、金利高でも月々の支払いを抑えられることが強みです。
唯一の失速:SeltosとEVライン
- Seltos:▲10.3%。2026年モデルで1,000ドル値下げしテコ入れへ。
- EV6/EV9:補助金の不透明感もあり前年割れ。ただし2026年型EV9は上位トリムを最大2,000ドル値下げ予定。



米韓新貿易協定の影響
2025年7月末に妥結した協定で、輸入車関税が25%→15%へ緩和。価格据え置きでも利益率が改善する一方、日本勢との2.5%優位性は消滅し、ブランド力が試されます。
日本市場での現状と展望
現状:実質“ゼロ”販売
2024年度(2024.4–2025.3)の輸入新規登録台数はわずか2台。登録ベースのシェアは0.00%で、実質的に一般販売は行われていません。JAIA 日本自動車輸入組合
近未来:2026年春に本格再上陸
- 総合商社双日が総代理店契約を締結し、KiaがCESで発表したモジュール式EVバン「PV5」を皮切りに販売を開始予定(2026年春)。
- クラスが手薄なミドルサイズ商用EVとして法人・自治体向け需要が期待され、順次他モデルも導入へ。
- 2022年に再参入したHyundaiの先行事例を踏まえ、オンライン販売+都市部ショールーム方式になる可能性が高い。

ポイント
- まずはフリート/BtoB市場で実績を積み、乗用EVやPHEVの一般販売へ拡大するシナリオ。
- JAIA統計上の販売台数が“ゼロ→数百台”に跳ね上がるのは早くても2026年度。
2025年後半の注目ポイント
- EVライン強化:年末に小型EV3(仮称)を北米初公開。
- サプライチェーン:ジョージア工場を45万台体制へ拡張。
- 競合状況:トヨタ新型ハイランダーPHEVなど対韓価格競争が激化。
まとめ
北米では前年比2桁増で年間70万台超が視野に入り、日本では2026年の再上陸準備が進行中。ガソリン・ハイブリッドの強さで当面の利益を確保しつつ、EV・PBVで新市場を開拓できるかがKiaの次の試金石です。

